***あとがき***

まず始めに、月並みではありますが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
行き当たりばったりな計画性のない文章とストーリーにお付き合い頂き恐縮です。
盛り込みきれなかったエピソードや、言わせ足りなかった言葉や、矛盾点など、見直す点はいっぱいいっぱいあるんですけど、今はおなか・・・いや、胸がいっぱいです。
長いのか短いのかよう分からん3ヶ月半でございました。ようやく終わりました。
1話自体が短くはありますが、まさか50話も書くとは思わなかったので、自分で自分を褒めてあげたいです。というのもわたし、とっても飽き性なので、もちろん春日を書いてたときも食傷気味なときが実はありました。でへ。
途中で放り出さずに一応は完結できたのも、ひとえに訪問して下さる皆様のおかげであると思います。
サイト開設時は自分の文章と創作話を第三者に読んでもらうのが初めてのことだったので、毎日すごくドキドキしていました。
好意的なメッセージを頂くと、天にも舞い上がる気持ちです。
皆さんの拍手とメッセージがいつも励みになっていました。今まで応援していただいてありがとうございました。
続編などを書く予定はありませんが、小話程度なら思いついたら書こうとは思っています。その際は、またぜひともよろしくお願いします。
腰が低くてすいません。(へこへこ)

それではまた違うお話などでお会いしましょう。

2006.10.22.縁紅弁慶



***おまけ***

「たかーしさん。」
私は再び彼の家へ遊びに行くようになった。
いつものように笑顔で迎えて、美味しいご飯をご馳走してくれて、ぎゅっとしてくれる。
彼が触れることにもどんどん慣れて、心地よさまで生まれてきた。
二人でソファに座って、日がな一日まったりと過ごすの。
陽が暮れるといつものように、彼の車に乗って(って言う出だしの歌があったな)家路へとつく。
いつもと変らないけれど、以前と違うことが一つ。

「ふみ。」
私の頬に触れ、家の前、別れ際に口付けを一つ。
私の唇に。

照れたように笑って、彼は去っていく。
今日も明日も明後日も、彼は私の心を捕らえ続ける。



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